FRBが利上げを見送っても、長期債上昇に賭けられない理由
2026年11月1日デイリーインサイト|情報基準:北京時間2026年11月1日07:40。 対象は米国現地10月28日の政策決定と、後続の第3四半期GDP・9月個人所得支出で、11月1日の新発表ではない。原典取得は同日北京07:41〜07:44、マクロ値は今回公表版を使う。
10月の据置きは9月利上げ後の様子見で、緩和転換とは判断できない。長期負債との対応が不要で主に米ドル利息を求める資金が、「今回上げなかった」だけでデュレーションを大幅に伸ばす根拠は弱い。再利上げは配分シナリオに残るが、12月の利上げが必然という証拠もない。
成長は企業売上を支えても、割引率低下を同時に生むとは限らない。生産性向上は費用を抑えても、投資熱の需要をすぐに相殺しない。最新データはこの分岐であり、明確な利下げ開始点ではない。
1.9月と10月を合わせて初めて、据置きの意味が分かる
9月16日は12対0でFF金利目標を25 bp引き上げ3.75%〜4%にした。10月28日は10対2で維持し、反対二名は利下げでなく追加25 bp利上げを主張した。[1][2]
確認できる変化は利上げ後の観察で、利下げへの切替えではない。反対二票は多数の次回利上げ約束ではなく、多数は今回据置きを支持した。
声明は経済活動を9月の堅調から10月の力強いへ変更し、インフレ高止まりも強調した。議長は一部金融・信用条件の引締まりを認めたが、全体を引締め的とは呼ばず、次回判断の事前確約も避けた。[1][2][3]
FRBは既存措置と次のデータを待っており、インフレとの戦いの終了を宣言していない。これが明確だが限定的な判断だ。
2.会合後データは観察継続を支持し、即時転換ではない
GDP速報と9月所得支出は原文で米東部10月29日08:30公表、28日決定後だ。今の判断は更新できるが、委員会が当時見た正式発表として過去へ書き込めない。[4][5]
| 米国指標 | 2026年第2四半期 | 第3四半期速報 |
|---|---|---|
| 実質GDP成長率 | 2.2% | 3.4% |
| 実質民間国内最終購入成長率 | 4.6% | 4.9% |
| 総合PCE物価上昇率 | 5.0% | 2.1% |
| コアPCE物価上昇率 | 3.3% | 2.5% |
季節調整済み前期比年率で、前年比ではない。民間最終購入は消費と民間固定投資の合計で、在庫・政府支出を除く。BEA速報。[4]
GDP加速の一部は在庫で、3.4%全額を持続的最終需要とはできない。ただ民間最終購入4.9%増は在庫だけの見かけではない。BEAは情報処理機器、主にコンピューター・周辺機器が設備投資を牽引したとする。技術設備の活発さは支持するが、全設備・全成長をAIに帰すことはできない。[4]
追加利上げへの最も強い反証も同資料にある。四半期インフレは大きく減速した。総合PCE2.1%、コア2.5%年率。強い実需と物価鈍化が続けば、供給改善が成長を受け止めており、GDPが強いだけで利上げする必要はない。
しかし9月の月次は同じほど明快でない。
- 総合PCEは前月比0.5%、前年比3.6%上昇。
- コアは前月比0.3%、前年比3.1%。
- 名目消費0.5%増に対し実質は0.1%未満、丸めた表では0.0%。
- 実質可処分所得は前月比0.3%減。[5]
名目支出増の大半を物価が吸収しており、消費数量拡大とは直接読めない。四半期需要の強さと期末購買力の弱さは両立する。
コア月率0.3%を12か月続ける機械的年率は:
データ表・計算結果
計算結果
- 利回り1 bp上昇時の価格下落額
- 0.0818
- 価格
- 100
- コンベクシティ
- 78.8979
- 年間利払い/複利頻度
- 2
- 最終利回り
- 4%
- マコーレー・デュレーション(年)
- 8.3392
- 修正デュレーション(年)
- 8.1757
計算診断・規約
- yieldは名目年率の最終利回りで、frequencyで複利計算します。現金収支価格は現在価値/ダーティ価格です。経過利息、税、債務不履行、償還、取引暦は別途モデル化しません。
債券キャッシュフローの現在価値
| 評価日からの年数 | 金額 | 現在価値 |
|---|---|---|
| 0.5 | 2 | 1.9608 |
| 1 | 2 | 1.9223 |
| 1.5 | 2 | 1.8846 |
| 2 | 2 | 1.8477 |
| 2.5 | 2 | 1.8115 |
| 3 | 2 | 1.7759 |
| 3.5 | 2 | 1.7411 |
| 4 | 2 | 1.707 |
| 4.5 | 2 | 1.6735 |
| 5 | 2 | 1.6407 |
| 5.5 | 2 | 1.6085 |
| 6 | 2 | 1.577 |
| 6.5 | 2 | 1.5461 |
| 7 | 2 | 1.5158 |
| 7.5 | 2 | 1.486 |
| 8 | 2 | 1.4569 |
| 8.5 | 2 | 1.4283 |
| 9 | 2 | 1.4003 |
| 9.5 | 2 | 1.3729 |
| 10 | 102 | 68.6431 |
利回り感応度
| 最終利回り(小数、1=100%) | 価格 |
|---|---|
| 0.02 | 118.0456 |
| 0.03 | 108.5843 |
| 0.04 | 100 |
| 0.05 | 92.2054 |
| 0.06 | 85.1225 |
計算結果
- 利回り1 bp上昇時の価格下落額
- 0.019
- 価格
- 100
- コンベクシティ
- 4.6201
- 年間利払い/複利頻度
- 2
- 最終利回り
- 4%
- マコーレー・デュレーション(年)
- 1.9419
- 修正デュレーション(年)
- 1.9039
計算診断・規約
- yieldは名目年率の最終利回りで、frequencyで複利計算します。現金収支価格は現在価値/ダーティ価格です。経過利息、税、債務不履行、償還、取引暦は別途モデル化しません。
債券キャッシュフローの現在価値
| 評価日からの年数 | 金額 | 現在価値 |
|---|---|---|
| 0.5 | 2 | 1.9608 |
| 1 | 2 | 1.9223 |
| 1.5 | 2 | 1.8846 |
| 2 | 102 | 94.2322 |
利回り感応度
| 最終利回り(小数、1=100%) | 価格 |
|---|---|
| 0.02 | 103.902 |
| 0.03 | 101.9272 |
| 0.04 | 100 |
| 0.05 | 98.119 |
| 0.06 | 96.2829 |
参考資料
- Federal Reserve Board - Federal Reserve issues FOMC statementwww.federalreserve.gov
- Federal Reserve issues FOMC statementwww.newyorkfed.org
- Transcript of Chairman Warsh’s Press Conference, October 28, 2026www.federalreserve.gov
- FOMC Statements: Full Text and Changes From the Prior One | Fed Gazettefedgazette.com
- The Fed - October 27-28, 2026 FOMC Meetingwww.federalreserve.gov
- Federal Reserve Board - Federal Reserve issues FOMC statementwww.federalreserve.gov